【助成金活用② 女性活躍加速化助成金】
助成金は上手に活用すると、「お金ももらえて」「会社の目的も達成できる」とても、メリットがあるものです。
ただし、助成金=お金、目当てになってしまうと、手間と時間がかかる割には、そこまでのお金にならなかったということになるかもしれません。
各々の助成金が出来た意味を理解して、その中で、会社の目的とマッチした助成金がある場合には、是非検討してみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介する助成金は、女性活躍加速化助成金です。
前回がトライアル雇用だったので、いきなり飛躍した感じがしますが。
新しい助成金なので、知っておいて頂いた方がいいと思いましたので、2回目にご紹介します。
女性活躍推進法に基づき、自社の女性の活躍に関する「数値目標」、数値目標の達成に向けた取り組み内容等を盛り込んだ行動計画を策定し、行動計画に沿った取り組みを実施して「取組目標」を達成した事業主及び「数値目標」を達成した事業主に対して助成金が支給されます。
コースが二つあります。
★【加速化Aコース】 数値目標の達成に向けた取り組み目標を達成した場合に30万円支給(1企業1回限り、常時雇用する労働者300人以下の事業所のみ)
★【加速化Nコース】 取組目標を達成した上で、数値目標を達成した場合に30万円支給(1企業1回限り)
常時雇用する労働者300人以下の事業所は、AコースもNコースもどちらも申請出来ますので、60万円になります。
ただ、こちらも金額的には、もらえるお金がものすごく高いという訳ではないので、やはりお金目当てではなくて、女性をもっと採用したいとか、もっと女性に長く定着してほしいので、その環境を作りたいと元々考えていた事業所さんが活用して頂けるといい助成金かと思います。
なかなか新しい取り組みを始めるというのも大変なものですが、助成金を申請するという一つのきっかけがあることによって、期限を決めてやらざるを得なくなるので、逆にそのこと利用して、取り組みを進めていくことが出来ていいと考えられる事業所さんにはお勧めです。
数値目標、行動目標という単語だけ出てくるとなんのこと?という感じかもしれませんが、まずは、行動計画というものを作るのですが、現状把握をして、自社の課題を記します。
例えば、「技術職に女性の応募がほとんどなく、女性の技術者が少ない。」などです。
この課題に対して目標を決めます。
「技術職の女性を現員の2人から10人以上に増加させ、採用者の女性比率を30%以上にする。」
ここに出てくる「何人」や「何パーセント」のことが「数値目標」となります。
そして、この数値目標を達成するために、「どんなことをします。」というのが、「取組目標」です。
ちなみに、計画期間というのも定めます。いつからいつまでやりますということです。2年~5年が望ましいと示されています。
そういう点から、この助成金は長期間で考えないといけない助成金だとお分かりになるかと思いますし、とてもお金目当てでやるものではないとご理解頂けるかと思います。
さて、「取組目標」は、
例えば、「平成28年4月~ 技術系の女性の応募を増やす為、学生向けパンフレットを作成する。平成28年7月~女性学生を対象とした現場見学会を計画期間中、毎年1回以上開催する。」など、どんなことをするかを記します。そして、取組目標を達成した場合にもらえるのがAコースです。目標を達成したことが検証できる資料を付けます。(例えば、出来たパンフレット現物、印刷にかかる領収書、採用担当者に送付した送付状、案内書等)
また、行動計画を「女性の活躍推進 企業データーベース」への掲載によりに公表することも必要です。
取組目標も達成した上で、数値目標も達成した場合にもらえるのがNコースです。
ちょうど、この取り組みをするために、使った経費に補てんできるといったイメージになるでしょうか。
雇用保険の適用事業所であれば、申請出来ますので、女性にもっと活躍してほしい!女性が活躍できる企業だということを一般に公表して優秀な女性を集めたい!という事業所さまはご検討ください。
※残念ながら(?)すでに女性ばかりの職場です~という事業所さんには、活用して頂けない助成金です。
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