助成金は上手に活用すると、「お金ももらえて」「会社の目的も達成できる」とても、メリットがあるものです。
ただし、助成金＝お金、目当てになってしまうと、手間と時間がかかる割には、そこまでのお金にならなかったということになるかもしれません。
各々の助成金が出来た意味を理解して、その中で、会社の目的とマッチした助成金がある場合には、是非検討してみてはいかがでしょうか。

今回ご紹介する助成金は、キャリアアップ助成金の正社員化コースです。

キャリアアップ助成金は、非正規雇用労働者のキャリアアップに取り組む事業主を支援する助成金です。
その中で、今回は正社員化に伴う助成金をご紹介します。

有期契約労働者を正規雇用労働者に転換で、一人当たり60万円（中小企業の場合）の助成額となります。
（その他のパターンもあり。詳しくは厚労省のキャリアアップ助成金のＨＰをご覧ください。http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html）

事前にキャリアアップ計画を作成提出する必要があり、就業規則等への転換制度の規程（転換の手続き、要件、実施時期は必須）を設ける必要があったり、転換前転換後の雇用契約書等の提出も求められますので、労基法関係の知識と事前の準備期間が必要です。

それでも、正社員化を考えている事業所さんにとっては、使いやすい助成金となります。

就業規則がないという事業所さんでも、これを機に作成されると、助成金を受給できるきっかけにもなるのでいいのかなと思います。どのみち、労働者１０人以上になると作成しなければいけませんのでね。
正社員用と非正規社員用と両方の就業規則が必要になりますので、事業主さんが自ら作成するとなると結構な手間と時間になります。そんな時は、是非社労士に依頼することも、検討してみてください。

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